佐藤由規 世界最速を目指す
1巡目で5球団が競合した仙台育英の快速右腕・佐藤由は校内で抽選の行方を見つめた。
ヤクルト・古田監督が当たりをアピールしても、笑みはなかった。しかし「やっとプロの世界に入れるという実感がわいた」と前向きな意思を示し、155キロを計測した直球について「日本最速、世界最速を目指したい」と抱負を述べた
佐藤投手の一問一答は以下の通り。
●交渉権がヤクルトに決まりましたが
「やっとプロの世界に入れる実感がわいた。すぐには言葉が出てこないが、どこのチームであってもプロ。やっと夢のプロ野球選手になれるので、すごく感動しています」
●中田選手と唐川選手について
「2人ともパ・リーグに行くと思うが、交流戦で戦う機会があると思う。すごく楽しみで、刺激になる。負けないように頑張りたい」
●地元の楽天ではありませんでしたが
「どこへ行っても地元の方に応援されたいので、期待に応えるプレーをして最終的には全国民から応援されたい」
●プロで戦ってみたい選手はいますか
「楽天の田中さんと勝負してみたい。打者はソフトバンクの松中さん。自分の持っている力を全部出し切って勝ちたい。セ・リーグでは巨人の高橋由さんと対戦したい」
●どんな投手になりたいですか
「持ち味はストレートなので、そのスタイルは変えず、真っすぐで攻めて最終的に大きな存在になりたい」
●球速は
「ここまでスピードが上がってきたので、日本最速と世界最速までを狙いたい」
--課題は何ですか
「まだ体ができていないので、体を大きくしたい。一番大事なのは精神面。常に強気を心掛けてどんなバッターにも向かっていきたい」
●1年目の目標は
「2人(中田と唐川)の存在が大きいので、同世代に負けたくない。新人王を狙いたい」
●家族に何と言いますか
「野球を始めたきっかけは兄の影響。もともとそんなに好きではなく、無理やり始めた感じだった。今となっては自分にとって大切な宝物。野球をやらせてくれた兄に感謝したい。苦しいことも楽しいこともたくさんあり、両親の支えがあったからここまでこれたと思う。プロに入って家族孝行ができるよう精いっぱいプレーしたい」
●中田選手と対戦することがあったら
「力と力の勝負になると思うので、強気に攻めたい」
●ヤクルトというチームについては
「チーム名を聞くとユニホームがすぐに浮かぶが、似合うかどうかは着てみないとわからないので楽しみというのが率直な感想です」
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